どうぶつのきもち 〜Your dear friend〜

アニマルコミュニケーター&ペットシッター 水内 麻結のブログ

20220414113331

絵心はなくても〜

最近のペットシッターのご依頼で多いのが

実家の親御さんがご入院中で飼い犬のお散歩代行をして欲しいと

娘さん(息子さん)ご夫妻からのご依頼

娘さん宅ではワンちゃんの飼育経験は無しというパターン

 

9月にご依頼のあったゴールデンレトリバーの女の子4歳

お母さんが入院中は、お家から離れた娘さん宅で過ごす事になり

私が週に何度か一緒にお散歩に行くことになりました

 

まだまだ若く元気いっぱいの時期で運動量も必要かな?と

お伺いしたのですが、お母さんと離れ離れの生活に馴染めずに

すっかり意思消沈している様子でした

 

半月くらい経ったお散歩中にふっと

桜が一面咲き誇る川辺の映像と共に懐かしさ、暖かさ、愛しい気持ち幸福感が伝わってきました

 

まだ夏の名残の様な暑い夕方でしたが

私たちの周りだけ春の優しい風が舞った様なそんな感覚になり

不思議とその光景が心に残り 帰宅後 色鉛筆で感じたままの風景を描きました

 

絵心は全くないので、人にお見せできる様なものでは無かったのですが

これは、お母さんにお渡しした方がゴールデンちゃんが喜ぶかもと感じて

娘さんに、「これ良かったらお母様へ」とゴールデンちゃんのお写真を

プリントしたものと一緒にお渡ししました

 

その翌週位から、ゴールデンちゃんの尻尾はぶんぶん上がるようになり

動きも快活に、お散歩も心から楽しんでいるように見えました

私とのお散歩にも、娘さん家族との生活にも慣れてくれて

1ヶ月後には晴れてシッティング卒業となりました

 

つい最近、お母さんが退院されて、ゴールデンちゃんもおウチに帰る事になりましたとご連絡がありました

その際に「母は、水内さんから頂いた絵を病室に飾り、看護師さん達にお孫さんの絵ですか?と

尋ねられると、嬉しそうに、いいえ ウチの犬が描いてくれましたと 言ってました」と教えてくださいました

 

桜と川の優しい風景は、昨年、亡くなったご主人と歩いた春のお気にりのお散歩コースだそう 

 

あの絵は、ゴールデンちゃんが描いたもの

そう、私はただ、描かされただけ

 

すごいねゴールデンちゃん お母さんに気持ちを伝えたね 

きっと入院中の心の支えになっていたよね

来年の春はきっとお母さんと一緒に桜の風景の中をお散歩できるよ

楽しみだね 尻尾ブンブンご機嫌な姿が目に浮かびます

 

思いが通じ合うってとっても素敵です

動物の愛、温もり、飼い主さんとの絆を体感した出来事でした

 

出会えてありがとう 感謝の気持ちで胸がいっぱいです